テールアルメ工法の維持管理部材

従来、補強土の健全性を評価する場面においてコア抜きが必須となり、引抜き試験を実施する作業が大がかりでしたが、 KDパネル・テールアルメFSにより簡易的な点検が可能となりました。
テールアルメ内部の劣化状況を早期の段階で発見し、壁内部の状況を把握する事ができます。

①テールアルメの『経年劣化』を把握 " KDパネル"

表面は標準パネルと同様のモニタリングパネル(KDパネル)を用いて盛土中に引抜試験片を敷設し 必要時に壁面材を簡易的に加工、切断することで本体のストリップでは時間を要する引抜試験を簡易的に行えます。

耐久

ストリップの厚み、重量から腐食の進行状況の把握ができる

耐久
耐久グラフ

摩擦

引抜き試験により摩擦係数を確認できる      

摩擦
摩擦グラフ

②テールアルメの『異常時の健全度』を把握 " テールアルメFS"

FailSafe機能により異常応力を可視化し、損傷個所の特定が容易にできます。

バックアップ機能

バックアップ機能

過剰な力が加わると、部材強度の小さなFSコネクティブAが先行破断し、FSコネクティブBがバックアップして応力を受け止めます。

コネクティブAとコネクティブBの2つの連結構造を持つことで、バックアップ機能を備えた壁面材となります。

変状把握

変状把握

壁の上部コネクティブ連結部が20mmスライドします。

マーキングの挙動により、補強土内部の変状が外観から把握可能となります。


技術資料

モニタリングパネル(KDパネル)に関する技術資料が、「補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル 第4回改訂版」の追補版として発刊されました。

補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル(第4回改訂 追補版)

モニタリングパネルに関する具体的な活用方法の手引きを、当協会の技術資料として取りまとめました。  

【協会技術資料】モニタリングパネル活用の手引き